【男性ホルモン「テストステロン」とは?】テストステロンの重要性を知ろう!
男性のみなさんは、男性ホルモンの「テストステロン」という分泌物質をご存じでしょうか?
おそらく一度は誰しも「テストステロン」という言葉を聞いたことがあるはず。
実は、テストステロンは通称「モテホルモン」と呼ばれるくらい、男性を魅力的に高めてくれる分泌物質なのです!
女性にモテる男の多くは、おそらくは血中のテストステロン値が高いと推測されます。
今回は、男を「できる男」に、かつ、男を「モテる男」に変えてくれる魔法の男性ホルモン「テストステロン」についてお話をしていこうと思います。
まず最初に「テストステロン」という物質の理解を深めた上で、テストステロンがモテホルモンと呼ばれる理由に迫っていくことにしましょう。
【テストステロンとは?】男性の体と心を健康的にする男性ホルモン
「テストステロン」とは、男性の体内において約95%が睾丸で作られ、残りは副腎で作られる男性ホルモンの一種です。(女性の場合は、テストステロンは副腎や卵巣から分泌されます。)
テストステロンが「男性ホルモンの一種」と書いたのは、実は男性ホルモンには「テストステロン」の他に、ジヒドロテストステロン、デヒドロエピアンドロストロン、アンドロステロン、アンドロステンジオン、エピアンドロステロンなど、いくつか種類があるからです。
これらの男性ホルモンの中でも、「テストステロン」は身体面・精神面・性機能面において、男性に(女性にも)多大に影響を及ぼすメインの男性ホルモンです。
【テストステロンの役割・作用(メリット)】テストステロンが人間に及ぼす影響
テストステロンは、人間に対して主に[身体面][精神面][性機能面]において、下記のような作用があります。
- [身体面]健康の維持 など
- [精神面]やる気を出させる、能力を高める など
- [性機能面]性機能の維持、人間の性欲を高める など
つまり「テストステロン」とは(男女問わず)困難を伴う忙しい社会生活を人間が生き抜いていくためには、絶対的に欠かせない分泌物質なのです。
では次に、「テストステロンの役割と作用」について、細かく見ていくことにしましょう。
1、『身体面』におけるテストステロンの役割と作用
筋肉量を増加させる(維持する)
「テストステロン」には、筋肥大させる作用があります。(同時に「テストステロン」には体脂肪を減らす働きもあります。)
ですから、特にスポーツ選手やボディビルダーなど筋肉が発達している方は「テストステロン」が正常に分泌されていると言えます。
筋トレをすることで「テストステロン」の分泌を促進することもわかっていますから、言い換えれば、筋肉が発達している方は、普段から筋トレをしているからこそ「テストステロン」がしっかり分泌されている、とも言えます。
一方で、メタボ体型(中年太り)の方は、加齢、ストレス、運動不足によって「テストステロン」の分泌量が減少していることが原因の一因となっている可能性があります。
結局何が言いたいかというと、「テストステロンの分泌なしには、効果的に筋肉を付けることはできない」ということです。
男性における「テストステロン」の分泌のピークは20代の若い時です。
例えば、20代男性と50代男性が同じ筋トレメニューをしたとしても、そもそも「テストステロン」の分泌量が違うわけですから、当然筋トレの効果において明白な違いが出てしまいます。(ですから、筋トレを一生懸命しているのに筋肉の付きが悪い方は、病院でテストステロンの血中濃度を一度測ってみることをおすすめします。)
ちなみに、運動選手で禁止されているドーピングの中に、蛋白同化作用を有する「アナボリックステロイド」という筋肉増強剤があります。
そして、テストステロンの誘導体は「蛋白同化ホルモン」と言われます。
つまり、「蛋白同化作用」がある「アナボリックステロイド」は、もともとテストステロンの効力を改善するために作られたものなんですね。
ということは、ドーピングにおける筋肉増強剤(アナボリックステロイド)は、言ってみれば(ほぼ)「男性ホルモン」に等しいのです。
骨を丈夫にする(健康的な骨密度を維持する)
「テストステロン」は、骨を丈夫にする作用もあります。
事実、女性より男性の方が骨粗しょう症を発症する割合が少ないのは、男性の方が女性より「テストステロン」の分泌量が多いからです。(男性のテストステロン分泌量は、女性の分泌量の約10倍も多いと言われています。)
ちなみに、女性ホルモン(エストロゲン)も女性の骨を丈夫にする役割があります。
しかしながら、加齢によって女性ホルモンの分泌量は減少していきますから、年々女性は骨粗しょう症のリスクが高まっていきます。
そこで、男性ホルモン(テストステロン)の登場です。
女性は分泌が少なくなっていく女性ホルモンを手助けするべく、男性ホルモン(テストステロン)を分泌させて骨密度を低下させないようにしているのです。
(総合的に)健康を維持する
「テストステロン」は、様々な面において人間の健康を維持する働きがあります。
先に説明した通り、「テストステロン」は筋肉を増強する働きがありますから、もし「テストステロン」の分泌量が少なくなれば、筋肉量は落ち脂肪が増え、基礎代謝の低下を招きます。
そして、基礎代謝の低下は「肥満」を招き、糖尿病などの生活習慣病、循環器系の病気、動脈硬化(血液がドロドロになって流れが悪くなる状態)などを引き起こします。
簡単に言えば、テストステロン値が減少することでメタボリックシンドローム(メタボリック症候群)の状態になって、肥満や生活習慣病を引き起こしてしまう、というわけです。
テストステロン値の減少は他に、肩こり、不眠、疲労、だるさなどの症状を日常的に引き起こす可能性がありますので、たとえ大病にならなくとも日常生活に支障をきたすことが多々あるでしょう。
さらに「テストステロン」は、新しい血球を作る「造血作用」もありますから、血液においても重要な役割を果たしています。
血液における重要な役割とは、簡単に言えば「血液を若く保つ(血液の健康を保つ)」ことです。血液は人間の全身をまわっていますから、血液が不健康な状態であれば、様々な病気や症状を引き起こすリスクが高まるのは至極当然です。
事実、「テストステロン」の分泌量の低下が様々な病気を引き起こす原因となることは、医学的に立証されています。
最近では、テストステロン値が高い人は、脳梗塞、心筋梗塞、がんなどになる確率が低い、という研究報告もあります。
つまり、テストステロン値を正常に保つこと(テストステロンを正常に分泌させること)が、不健康やあらゆる病気から人間を守ってくれるのです。
2、『精神面』におけるテストステロンの役割と作用
「テストステロン」は、人間の精神にも大きく影響します。
実は「精神的に落ち込んでいる人はテストステロン値が低い」という研究結果があります。
つまり「テストステロンの分泌が正常に行われている人ほど健康的な精神状態である」と言えます。
では、テストステロンは精神面において具体的にどのような効果があるのでしょうか。
テストステロンが人間の心に与える影響・作用
- 安定的な精神状態にする(明るく前向きな精神状態にする) → 健康的精神
- やる気を出させる、チャンレンジ精神を持たせる → 挑戦心
- 攻撃性(積極性)を与える → 挑戦心、競争心
- 負けん気が強くなる → 競争心
- 社会的責任を強める → 社会性
- 記憶力、集中力を高める → 能率性
上記のとおり、テストステロンの精神的作用とは、大まかに言えば、人に「健康的精神」「挑戦心」「競争心」「社会性」「能率性」をもたらすものです。
これら5つの精神的作用は、人が生きていくにあたって(もっと具体的に言えば「人が社会で他者と関わり合いながら生き抜いていくために」)非常に重要です。
ですから、テストステロンは別名「社会性ホルモン」とも呼ばれるのです。
社会性ホルモンの「テストステロン」が正常に分泌されるからこそ、男たちは集団社会(会社など)で、仲間たちと協力しながら(社会性)、時にはライバルたちと競いながら(競争心)、(挑戦心を持って)高い目標に向かって(能率性が重視される)、アクティブに(健康的精神で)仕事にまい進できるわけです。
3、『性機能面』におけるテストステロンの役割と作用
「テストステロン」が人間の性欲を高める作用があることは、みなさんもよくご存じでしょう。
テストステロンが「天然の媚薬」と言われているのは、人間の性欲を司っているからです。
一般的に、「草食系男子」はテストステロン値が低く、「肉食系男子」はテストステロン値が高いと言われています。
つまり、男性の性欲はテストステロンの分泌量に比例するんですね。
ちなみに、特定の彼氏・彼女(パートナー)がいない人は、男女かかわらずテストステロン値が高いという研究結果があります。
恋人がいない人ほど、(無意識に)自身でテストステロン値を高めて、お相手を外に探しにいくように本能的に意識を高めるのかもしれませんね。
また、勃起不全(ED)の症状においても、テストステロンの減少が直接的な原因となっていることは明白です。
テストステロン値が高い男性はなぜ女性に魅力的に映るのか?
一つ興味深い話があります。
動物園にいる猿の集団の中には、リーダー的存在の「ボスザル」がいます。
このボスザルのテストステロン値は、他の猿たちに比べて高いという研究結果があります。
確かにボスザルは、他の猿に比べて体格が大きくがっしりしていてしっぽを常に立てており、どこか威厳に満ち溢れています。
ですから、ボスザルのその体格と威厳は、テストステロン値の高さが多大に影響していると考えられわけです。
さらに、群れの中でボスザルとして認められるには、メス猿たちの同意が必要だそうです。
つまり、メス猿たちをメロメロにしたオス猿のみがボスになることを許されるというわけです。このことから、やっぱりテストステロン値が高いオスは、メスに魅力的に映ると言っていいでしょうね。
とはいえ、猿たちの中で権力闘争が起こり、ボスが交代することも珍しくありません。
その争いに破れた前ボスの猿は、テストステロン値が下がってやせ細り、威厳どころか元気もなくなるそうです。つまり、猿でさえ、テストステロンがオスの内面や外見に大きく影響するというわけです。
猿から進化したと言われる人間も同様です。
テストステロンが、男性(オス)の精神・外見・風格に多大に影響するのです。
やはり、テストステロン値が高い男性は、値が低い男性よりも周りから「魅力的に見える」のは間違いないと言っていいでしょう。
【外見的(身体的)理由】 テストステロン値が高い男性はなぜ魅力的なのか?
テストステロン値が高い男性は、筋肉と骨格が発達していることが多く、外見的に女性に魅力的に映ります。
では、なぜ筋肉があって体がしっかりしている男性に女性は惹かれるのでしょう?
その理由は「女性が本能的にたくましい体の男性に魅力を感じるから」です。
とは言っても、この説明ですと少々抽象的ですよね。
では、人間がまだ狩りをしていた頃の大昔の話をしましょう。
大昔の狩猟時代は、男は狩りのために外に出て、女は家を(子どもやお年寄りを)守っていました。
当然、食事は男がその日狩りで獲ってきた動物(シカ、クマ、ウサギなど)です。
ここで考えてみてください。筋肉隆々の男とガリガリに痩せた男とでは、どちらが動物を捕獲しやすいですか?
当然、「筋肉隆々の男」の方が狩りで獲物を捕獲する可能性が高いですよね。
一方で、ガリガリに痩せた男は狩りで獲物を捕獲することに失敗することも多々あったでしょうし、当然家族は食事にありつけない日が多かったことでしょう。
狩り以外においても、「筋肉隆々の男」の方が力によって家族の身を危険から守ることが多々できるでしょう。
つまり女性は、体格がたくましい男の方が「自分や子どもの命を守ってくれること」を本能的に大昔から知っているのです。
だから現代おいても、その本能が働いてマッチョな男に惹かれる女性が多いのです。
【内面的(精神的)理由】 テストステロン値が高い男性はなぜ魅力的なのか?
テストステロンは精神面おいて、人に「健康的精神・挑戦心・競争心・社会性・能率性をもたらす」と先に説明しました。
では、テストステロン値が高い男性は、精神的側面において、どういう風に女性に映るか具体的に考えてみましょう。(イメージしやすいように、男性が会社で仕事をしている姿が周りにどう映るかを想定してみましょう。)
テストステロン値が高い男性の仕事姿は
- [健康的精神]いつも明るく元気にみんなと接して、
- [挑戦心]仕事に対してやる気がみなぎっていて、
- [競争心]ライバル(企業や人)に負けない姿勢で、
- [社会性]社内の仲間と協力しながら、
- [能率性]仕事に集中する
と周りの女性に見られるわけです。
つまり、テストステロン値が高い男性ほど、会社で女性から「バリバリ仕事ができる優しい人」に見られるのです。
こんな男性がモテないわけがありませんよね?
だって仕事もできて性格も優しいんですから。
さらには、テストステロン値が高い男性は「人との交渉能力に長けており、さらに決断力があって正直者である」という研究結果もあります。(なんてハイスペックなんでしょう!)
つまり、テストステロンが、男らしさを司る側面と「社会的ホルモン」と呼ばれる側面の両面において、男を魅力的にするわけです。
テストステロン値が高い男性は、「女性が理想とする男性像」に近い、と言っていいのではないでしょうか。
【性的理由】 テストステロン値が高い男性はなぜ魅力的なのか?
みなさんは「フェロモン」という言葉を聞いたことがあると思います。
「フェロモン」とは動物が体内で作って体外に分泌する物質のことで、同種の他の個体に一定の行動や発育の変化を促す働きがあります。
動物で言えば、交尾のために異性を引き寄せる「性フェロモン」が広く知られています。
当然、人間も「フェロモン」を出しています。
では、男性の「フェロモン」とは一体何でしょう?
男性フェロモンの主要成分は、何を隠そうやっぱり「テストステロン」です。
男性は、テストステロンを体内で生成することによって「男性フェロモン」を出すことができるのです。
そして、女性は本能的にその「男性フェロモン」を感じ取り、その男性に惹かれるのです。
では、なぜ女性は「男性フェロモン」が出ている男性に惹かれるのでしょう?
それは、「男性フェロモン」が出ている男性ほど、体内で十分にテストステロンが分泌されていることの証だからです。
先ほどから説明している通り、テストステロン値が高い男性は、肉体的にも精神的にも強いです。(肉体も精神も強いということは、つまりは「生命力が強い」とも言えます。)
女性は、生命力の強い男に対して「十分に自分を守ってくれそうだ」と本能的に感じ、その男性に惹かれるのです。
生命力が強くない男性は、もしかしたら女性を長い間守ることができない可能性があります。
だって男性が早くに死ぬようなことがあったら、その先女性は一人になってしまいますから…。
つまり、女性はその男性から「男性フェロモン」が出ているかどうかを本能的に識別することで、「生命力の強い男」を無意識に選別しているのです。
ちなみに、男女がベッドで一緒に寝るときに、男性の脇の下の位置に自分の頭を好んで持ってくる女性がいませんか?
男性の脇の下に顔をうずめて「あ~なんか落ち着くぅ~」って言っている女性がたまにいますよね?
それって、男性の脇の下にある「アクポリン腺」というところから男性フェロモンが分泌されているからなんです。
「男性フェロモン」は、女性を性的に興奮させる作用があれば、一方で女性をリラックスさせる作用もあるのです。
主要成分がテストステロンである「男性フェロモン」を女性が察知することで、女性は「十分に自分を守ってくれそうだ」と思って安心した気分になるのでしょう。
【まとめ】テストステロンが男を「デキる男」「モテる男」に変えてくれる!
テストステロンが正常に分泌されている男性は「ごくごく自然に女性にモテやすくなる」と言っていいでしょう。
というのも、テストステロン値が高い男性は、外見的・精神的・性的側面において、女性の「本能」に訴えかけて女性を引き寄せることができるからです。
女性にモテるために、髪形や服装をおしゃれにしたり、場を盛り上げるトーク術を磨いたり、女性にお金をつぎ込んだりしている男性も多いことでしょう。
でも、「あらゆる努力をしても結果が出ない!女性にモテない!」という方は、ぜひ自身の「テストステロン」に目を向けてみてください。
女性にモテないと嘆いている男性ほど、「テストステロン値」が低い可能性があります。(自分のテストステロン値がどれくらいなのか、病院で調べてもらうことができます。)
テストステロン値が高い男性は、自分に魅力をアピールするのに女性の本能に訴えかけるわけですから、ある意味で「最強」のモテ男です。
だってそこに理屈や理由なんてものはなく、女性はその男性に対してただ本能的に魅力を感じるわけですから。
「テストステロン」によって男性の筋肉と骨格が男らしくなれば、女性は「この人なら私を守ってくれる強さがある」と本能的に男性に魅力を感じます。
「テストステロン」によって男性の精神が熟せば、女性は「この人なら社会で立派に生きぬく力がある」と本能的に男性に魅力を感じます。
「テストステロン」によって性フェロモンが出れば、女性は「この人には強い生命力があって、しかも一緒にいるとリラックスして安心できる」と本能的に男性に魅力を感じます。
男性のみなさま!「テストステロン」で本能的に女性を魅了しようではありませんか!
そして最強のモテ男になろうではありませんか!
まずはその手始めとして、今の自分が十分にテストステロンを分泌できる状態にあるか、自分の体、精神、日常生活の現状に目を向けて確認しましょう!