絶対に指名にならないと思った無言客が超太客になった体験談

風俗で働いていると、お客さんの反応を見て「この人絶対指名にならないでしょ」となんとなくわかってしまうときってありますよね。

となるとどうしても接客に気合が入りませんし、無意識のうちにちょっと手抜きなプレイをしてしまいませんか？

しかし風俗で10年ほど働いてきた私の経験上、絶対に指名にならないなと感じたお客さんでも、やり方次第で指名につながることってあるんです！

今回は私が実際に体験した、絶対に指名にならないと思った無言客が超太客になった体験談をお届けします。

突然現れた無言客！何もしゃべらない謎の男性登場

これは私がソープランドで働いていた頃のお話です。

当時私はまだ働き始めて1か月ほどの新人枠で、新人好きなお客さんの写真指名がメイン。

なんとかこの期間中に本指名になってくれるお客さんを掴みたいと日々奮闘していました。

すでに1人接客を終えた私にスタッフからコールが。

また写真指名か～と思いつつ部屋を整え、廊下に出てマジックミラーからお客さんの顔をチェック。

平日の昼間ということもあってか待合室はガラガラで、そこに一人座っていたのはかなり地味な印象の男性。

年齢は40代前半くらいに見え、無事知り合いではなくスタッフに案内をお願いします。

こんなことを考えている私の前でカーテンが開き、先ほど確認した男性とご対面！

風俗で働き始めて初めて、こちらのあいさつに何の反応も示してくれない男性と対面した私は「やばい、これは90分乗り切れる自信ないし指名も無理だろ！！」と早々に諦めモードに入ったのでした。

無言客との90分に私が見出した捨て身の策とは

廊下を歩き、ひたすら無言でうつむく男性客と私は部屋に入ります。

反応ゼロ(笑)

地獄の90分を確信した瞬間でしたね。

完全なる無言客に初めて当たった私は正直どうやって接客すればいいのか全然わかりませんでしたし、すでに心は折れかけていました。

ただ、新人期間ももうあと数日で終わるという焦りをきっかけに何とか気合を入れなおします。

おお、この人うなずけるんだな、と若干の感動。

そしてここで私はこう考えました。

「これ、首を動かすだけで返事ができるトークなら何とかなるのでは？」

はい、もしくはいいえで答えられるような簡単な質問なら、佐藤さんでも首を動かすだけで反応して会話が成立する、と思ったんです。

そもそもすでにリピーターになってもらうことは半ばあきらめていたので、仮に佐藤さんがぐいぐい来られるのが苦手な性格だったとしてもいいや、という捨て身の策。

ここから私の怒涛のトークが始まりました。

こうして、佐藤さんの首を上下左右に動かすことにより、私と彼は徐々にコミュニケーションを成立させていったのです…。

正直、今までに感じたことの無い種類の疲れを感じましたが、後略ゲームみたいで後半はちょっと楽しんでいました(笑)

無事プレイ終了！名刺に添えた渾身のメッセージ

一切声を発さない佐藤さん相手の90分でしたが、なんとかコミュニケーションを取りつつプレイも無事終了。

※初めて遭遇するタイプだったので「ド変態だったらどうしよう」「プレイになって豹変されたら怖いな」なんていろいろ不安もありましたが、佐藤さんは不幸中の幸いでドノーマルな方でした。

佐藤さんと過ごす時間であっという間にはいorいいえで答えられる質問をするプロとなった私は、プレイ後に残った10分もひたすら話しかけます。

ということで、最後の最後に佐藤さんに向けたメッセージを名刺の裏に書き添えます。

「名刺の裏にこんなに長々と書くか？」と感じる方もいるかもしれませんが、当時の私は他の女の子と差別化を図るため、名刺の裏のメッセージと写メ日記には異様なほどのこだわりを持っていたんです(笑)

長文を添えた名刺を佐藤さんに渡し、新感覚の90分は終了。

そのまま廊下に彼を送り、最後は「またお会いできたら嬉しいです♪」とハグとキスをしてお別れしました。

その後部屋に戻った私は一旦ベッドに倒れました(笑)

無言客との再会はまさかのタイミング！衝撃の事実も発覚

最強の無言客、佐藤さんとの初対面から2日後。

朝イチで出勤した私にスタッフが言いました。

無言客佐藤さん、まさかの二日後に再来店、しかも120分…。

本指名が来てうれしいという気持ちと、120分佐藤さん相手にまたあの首を振らせるトークを続けないといけないのかという鬱な気持ちが同時に私を襲いました。

でも、来てしまっている以上どうしようもありませんし、無言であること以外に何か問題のあるお客さんではありません。

諦めた私は部屋を整えて準備をしつつ覚悟を決め、佐藤さんと再会を果たしました。

いや、相変わらず無言かい、と心の中で突っ込みましたが、前回と違うのは「目が合う」ということ。

初対面の時はわりと最初から最後まで視線が合うことがなかったのですが、2回目は最初から目が合うんです。

私はこれに気が付いた瞬間「今日はワンチャンあるかも…？」と感じ、首を振るだけではできない会話を織り交ぜてみようと決めました。

スタートからそれをやるのはちょっとハードルが高かったので、最初は前回同様首振りトークからスタート。

そして合間にこんな質問をしてみたんです。

佐藤さんの声を初めて聴いた瞬間でした(笑)

「この人話せたんだ！！」という感動とおどろきは今でもリアルに思い出します。

昂る気持ちを抑え、あくまで普通に再び質問する私。

聞いた瞬間冗談かと思ったんですが、これは事実でした…。

佐藤さん、遠く離れた別の県から、わざわざ片道5時間半をかけてこのお店に来ていたんです…。

絶対に満足して帰ってもらわなければ！！とこの時ほど気合が入ったことはなかったですね。

その日は佐藤さんがポツポツと会話に参加してくれたため、かなり気持ちが楽になり、また指名で来てくれたらいいな、と感じたものです。

無言だった指名客のその後

心が折れるレベルで初対面で何も話してくれなかった佐藤さんですが、2日後にリピートしてくれて以来、なんと週に1～2回の頻度で通ってくれるかなりの太客に進化を遂げました。

片道5時間半という時間をかけて毎回会いに来てくれる佐藤さん。

最終的には普通に会話もできるようになり、ちょっと変わったところもある人でしたが、私の風俗嬢としての人生に2つの教訓を残してくれました。

佐藤さんとの初対面では、確かに私は最初の段階でリピートしてもらうことをあきらめていました。

ただしダメ元で一生懸命接客した結果、リピーターになってくれたわけです。

後からわかったことですが、佐藤さんはこれまでにも他のお店で遊んできたことはあり、ただ私のように接客した風俗嬢は今までいなかったとのこと。

無言客を含め、変わったお客さんや攻略の難しいお客さんは風俗で遊んでもイマイチ満足できなかった体験が多いということがわかりました。

これは裏を返せば、変わったお客さん・攻略が難しいお客さんの心をなんとかしてつかむことができれば、リピーターになってくれる可能性が高いということです。